10年来使っていた電気シェーバーなのですが、充電しても2分ぐらいしか動かなくなっていたのを無理やり使っていました。
しかし、とうとう充電後2秒しか動かなくなってしまい、購入を決意しました。
そこで、購入にいたるまでに「オムニチャネル、ニーズとウォンツの重要性、ガイドコンテンツも欲しい。」と感じたことをつらつらと記載してみたいと思います。
様々なチャネルを行き来して購入検討、私はオムニチャネルを体験した?
まずはアマゾンで検索してみた
どんなシェーバーがいいのか。値段はいくらぐらいのがいいのか。このとき私はニーズの段階で「電気シェーバーが欲しい」と漠然と思っているだけです。
しかし、前のシェーバーは壊れて使えないため、なるべく早く欲しい状況でした。実は動作が鈍くなってきた2~3日前から近所のヤマダ電機に行こうと思っていたのですが時間が取れずいけなかったのです。
そのため慌ててアマゾンで検索をしました。
検索「電気シェーバー」
なぜアマゾンで検索するかというと、自分の中に
「世の中でよく売れているシェーバーなら、失敗しづらいだろう」
という気持ちがあり、売れ筋商品やその価格帯を知りたかったからです。
検索すると「人気」という帯がついている商品がありました。これは別に店舗側で画像に「人気」といれているわけではなく、アマゾン側で人気商品に表示しているもののようです。
これにより、7~8千円程度の商品がどうも売れすじらしい、ということがわかりました。3千円~2万円程度のものもありましたが、ちょうど自分の予算的にも7~8千円が良いと思ったのです。
しかし、Panasonic、ブラウン、フィリップスと色々なメーカーがあり、どれにしていいかさっぱりわかりません。
レビューも見るのですが、評価もまちまちで種類がたくさんありすぎて全然決めれない状態です。
そこで次は楽天で検索です
検索「電気シェーバー」
なんだかすごく安いシェーバーばかりでてきました。どうも自分の欲しい商品とは違うな、と感じました。
絞込み検索で、7000円以上に絞って検索してみたりしましたが、よくわからない検索結果に。
実は私は、あまり楽天では購入しないのですが、ある程度型番が絞り込まれたら楽天の縦長ページを見て詳細に検討するのです。イヤな感じですね。
型番も決まっていない状態なので、わざわざ型番で検索する元気も無く、つぎのチャネルへ移行します。
価格コムで検索です
検索「電気シェーバー」
なんとなくブラウンが多く、テレビなどのCMだったかなにかでよくブラウンを見ていたので、ぼんやりとブラウンがいいな、と思い始めました。
ここまでで、決まってきたのが、
- 価格は8000円前後
- ブラウンがいいかな?
さらに、ここであらためて私の欲しいシェーバーの条件とは
- 水洗いができる
- ひげが濃いのでフカゾリできたらいいなぁ
- 前のが10年ぐらい持ったのでそれくらいしっかりしたものが良い
- たまには、シェービングクリーム(電気シェーバー用)をつけて泡でモワモワになって髭剃りをしたい
などという感じです。
ここでさらに次のチャネルに移行します。
ソーシャルです。
と、思いましたが「ひげそりのおすすめある?」なんてfacebookで聞くのもなんだかなぁw
ということでソーシャルはスキップしました。
しかしながらここタイムリミット、私の無精ひげはマックスです。
電気シェーバーが壊れて2日後に、出張したとき泊まったビジネスホテルでもらったT字カミソリでそったのですが、ヒゲが硬いので血まみれになり、それ以降そっていません。
このままでは、もみあげとヒゲがつながってしまいます・・・
急げ!次のチャネルへ。
次のステージ、リアルチャネルやっぱり近所の電気屋さん
ヤマダ電機
いつもお世話になっているヤマダ電機に行きました。もうヒゲをそりたくて仕方がありません。
朝10時5分 ヤマダ電機に到着しましたが、なんと営業時間10時半から!!
もう一瞬たりともの猶予はありません。
次のリアルチャネルへ移動です。
ケーズデンキへ
10時から営業してました!最近できたばっかりのところです。ヤマダ電機と真っ向勝負、ということなんでしょうか。
とりあえず初めて来て広すぎるのでまったく場所もわかりませんので店員さんに髭剃りのコーナーの場所を教えてもらいます。
しかし、またもやたくさんありすぎてさっぱりわかりません。リアル店舗もガイドコンテンツがあればいいのに・・・
店員さんが寄ってきてくれたので、
「7~8千円ぐらいの水洗いできる電気シェーバーありますか?」
「どこのメーカーがいいんですかね」
「シェービングフォームつけてそれますか?」
「充電台はついていますか?」
などと立て続けに質問をしたところ、的確に答えていただけたのでほぼ絞り込めました。
ここでやっとコンバージョン(商品購入)!!!
検討してから、色々なチャネルを見て周り、期間も1週間もかかってやっとコンバージョン(購入)です。
アマゾンで買い物をする場合が多い私ですが、今回は最終的にリアルチャネルでの購入でした。
最近、宅急便がうまく受け取れないケースが多くて、仕事の気分転換も兼ねてにリアル店舗に行くことが増えてきたかもしれません。
セブンイレブンのオムニチャネル化では店舗での受け取りも強化しているようです。
このように髭剃りひとつ買うにも、
さまざまなチャネルを(オムニチャネル)経由して購入にいたるということですね。
有名型番商品は、自分のチャネルに来たときにいかに捕らえるか、印象に残してもらうか、が勝負になってくるのでしょうか。ひとつの例としてはニーズの人がウォンツまで昇華するぐらいわかりやすいガイドコンテンツの充実なのでしょうかね。
しかしオリジナル商品だとどうなってくるんでしょうか。ネット販売だけのオリジナル商品なら、商品を販売店に卸すなどしてリアル店舗での陳列するとか、やはりソーシャルメディアでの露出、あとはなにがあるんだろう・・・
このオムニチャネルへの変革は、しらないうちにジワジワと来ていて気づいたら「あっもうオムニチャネルになってた!」みたいな動きだといわれています。そしてその瞬間はもうすぐそこに来ているのです。
でも、オムニチャネルって
こういうことなのか、たぶん今の私の理解ではこういうことだと思ってます。まだいまいち把握しきれていないので、とりあえず来週、柏崎まで行ってオムニチャネルについて勉強してきます!
誰か柏崎まで一緒に行きませんか?懇親会も出て泊まってこようと思ってます。
19時からのセミナーなんで15時頃からゆるりと出発予定です。車で1時間ぐらいで到着すると思います。
オムニチャネル時代 ネットショップ10年の戦略セミナー IN 柏崎
ウォンツとニーズについて
もともとはマーケティング用語らしいのですが、ネットショップを運営するとき意識していることです。
- ウォンツとは、欲しいものがすでに決まっている(たとえば欲しい商品の型番まで決まっている)状態
- ニーズとは、欲しいけどまだ具体的になっていない状態
上記はちょっとざっくりと言いすぎかもしれませんが、一例として。
ニーズの人が商品を調べていくうちに、だんだんウォンツに変化していくということもあります。
詳細は、ECサイト「4モデル式」戦略マーケティングをお読みください。
あと、ガイドコンテンツとは
ユーザーが商品を選ぶための手助けになるコンテンツやサイト構造の作り方とでもいいましょうか。
また別記事でご紹介できればと思っております。
行ってきました!柏崎。eこって柏崎の皆様、お邪魔させていただきありがとうございました。
権さんのオムニチャネルについてのお話は二度目でしたが、前回からまた新しい情報が出てきていました。
私自身、少しオムニチャネルへの理解も進んできたような気がします。
とにかく混沌とした時代がやってくるということです。
その中で中小のネットショップにオムニチャネル対策をしよう、といわれているのではなく、大本の強みを見つけてそれを磨いていこう、ということだと思いました。それがあれば時代が変わっても大丈夫。3Cなどの視点を持って日々意識していくのが一番大事だということを言っておられるのだと思いました。
いわば小手先の対策は、日々変動する。もちろんそれも追いかけることも必要ですが変わらない価値の提供さえできれば多少変化があっても大丈夫なんですね。
権さんがいつもお話されていることですが、あらためてリマインドさせていただけました。
補足ですが、色々なサイトを比較検討してみて回り、リアル店舗に行って現物確認や、値段比較は個人的には5~6年前からやっていたと思います。自分でいうのもなんですが職業柄もネットの知識はあるほうだと思うので様々なチャネルで比較検討を行っていました。
が、以前はたとえば家電だと、実店舗とネットの最安値だと10%以上の違いがある場合が多かったので実店舗は最初から比較検討の対象から外れてましたね。これが変わってきたのがヤマダ電機が「ネットと比較して高かったら値下げします」的なことをはじめてからですね。
で、最近意外とアマゾンとかもきちんと比較したらアマゾンのほうが高かったりということも起きてきてます。
このような行動は以前はネットに詳しい人しか、やらなかったのが現在では消費者全般的に詳しくなってきて、このような行動を行うようになってきた&ネット環境が充実してきたのでオムニチャネル化が加速しているのでしょうか。うーん。